たまにはコアなアングラーへの情報を。知る人ゾ知る厳寒期のトップシークレット公開!

 季節は冬。あの獰猛果敢にベイトを追い回し、我々アングラーの好敵手となってくれたシーバス達も恋のシーズンを迎えた。歴戦のアングラーなら、この時期から港湾部や河口部から大型の個体が突然消え、小型の個体のシーバスとメバルばかりになる事を周知のハズ…。

“今まで釣れていたポイントで釣れなくなった!”

慌てない、慌てない。大丈夫、居るところが変わっただけで充分我々が持っているタックルで狙えるんだ。では、彼等はどこに居て、どうやれば釣れるか、ちょっとした最終奥義も含めて一挙に紹介していこう。

1.どこにいるの?
ナイトゲームなら港湾の照明ポイント、ディゲームなら河川や潮通しの良いストラクチャーなどを普段なら攻めたいところ。でも、ここに居ないんだから他を探してみるしかない。私の浅い経験だけをヒントに答えを求めるならばズバリ「流れ」+「ベイト」+「濁り」の3要素が重なっているポイントだ!例えば、ベイトが確認できる河口堰や、ベイトが確認できる潮の流れが極端に速いポイント。前述した3要素の全てを満たしていないと、例え居たとしてもヒット率が極端に低い(水温が低いからだと思う、多分)。 2.どうやって釣るの?
仮に、地道なポイント開拓で居場所を突き止めたとしても、釣り上げなくては全てが無駄になってしまう。“おったら釣れる”と過信しているアングラーの多くがこの時期苦汁をなめさせられる。ただでさえブームになってプレッシャーが高いので、フローティングミノーを表層早引きなんかではまず無理と思って頂きたい。ではどうする?キーポイントは引くスピードと引く層だ。基本的に、シーバスは中層より下の層にステイしていて、中層で追わせるイメージを描く。この時期は表層まで追わせる事ができれば必ず水面でバイトしてくる(ハズである)。そこで、近年私が良くお世話になるルアーで、シンキングペンシル(ジグミノー)の使用をオススメしたい。リップが付いたミノーでは引ける層がどうしても限られてくる。逆にバイブレーションだと振動とサウンドが警戒心を呼び起こしてしまう。固定重心のシンキングペンシル(cf/ヨレヨレ,p-three)は無駄な振動もなく、全ての層を引く事ができ、ゆっくり引いてもちゃんとアクションをしてくれる。 3.それでも釣れない(釣りたい)方へ
当然、上記の通りにすれば必ず釣れるというものでもない。ここまできたら何をしてでも釣り上げたいというコアなアングラーには、私のとっておきの最終奥義を紹介する。まず、メバルタックルを帯同してもらって、散々攻めた後に、クリアー系のメバル専用のワームを半分ぐらいに爪でカットして装着する。思いっきり遠くにキャストして表層ギリギリをできるだけスローに引いて頂きたい。そのスピードは人間がゆっくり歩くぐらいのもの。「クリアー系」と「半分にカット」がキモなので必ず遵守して頂きたい。見えシーバスがいれば、寒さぶっ飛びの“エキサイティング シーン”が見られるハズ!!

以上が私が知っているこれからの時期の釣り方の全てである。もちろん、この他にも様々な釣り方はあると思うけど、この時期に釣り場で会う多くのアングラーは横で見てると意外とボウズであることから、偉そうに紹介させて頂いた。「バチ抜け」シーズンまでまだしばらく時間もあるし、以上の事を釣り場で覚えていたら実践してみてちょ。(TEXT/む〜)