緊急レポート!“なぜ8月は釣れたのか?”


まず初めに…
台風による高潮等の被害に会われた方々へ、心よりお見舞い申し上げます。(被害者本人より)

昨年、冷夏と謳われながらジメジメした暑さの日々が続いた。私の記憶では、港湾はもとより河川、サーフ、磯場にボートと赤潮青潮等の被害もあり期待していたよりは結果が残せなかった様に思う。しかし今年、“台風の当たり年”となって雨量も記録的なものとなり、河川を中心にシーバスの個体数も活性も例を見ないほど多く、高くなっている。この辺をシーラボっぽく検証してみようかなと。


台風の影響は?
台風がもたらすモノ、それは「気圧の低下」と「暴風雨」。気圧が低くなることで平均水面が上昇&水中の生物の活性も上昇。前回の調査で、台風の前後はどこのポイントでも比較的結果が良いという事が判明しているため、16号・17号・18号と直撃を受けた香川県はどこのポイントでも結果が良かったのではないだろうか。まぁ、暴風雨の中釣行できる本サイトをご覧の皆様だからこその結果であることは、言うまでもありません…。
降水量とそれがもたらす“濁り”
について 昨年に比べて、今年は河川から景気のいい話しが聞こえるようになった。本ラボスーパーバイザー「ひでまろ」氏によると、“今年ぐらいやで、川にこんなに水があるんは!”とのこと。確かに良く雨も降り、毎年聞こえていた「第○次取水制限」という響きもあまりなかった。そして増水は濁りも連れてくる。こればかりは今さら言及する必要もなく、雨後の濁りは釣れるんです!
新規ポイントの開拓
上記のような好条件が揃う日が続けば、「アソコも釣れるんちゃうん」と、自然とポイント開拓に掻き立てられるのがアングラーの悲しいサダメ。事実、本ラボ部長を先頭に、我々にとっての新規ポイントが多く開拓された。普段は気にも掛けないポイントも、雨後で流れ込みができていたり、朝夕にボイルを発見したりすると1キャストしてみるものである。それがこの8月に集中したのである。

総   評
以上、多くの好条件が断続的に続いたことで、良い釣果が得られた8月。それに加えて、台風により前代未聞の大被害をもたらした今夏。何か1つを得ると何か1つを失う我が人生。実際、高松市城東町在住の私は、床上浸水で家財道具の多くを失い、家族や親族、周囲の多くの方々に心配と恩恵を受けた。
“こんな時に釣り?”
いやいや、釣りがあるから束の間の安息を得られ、心が安らぐ。やらないヤツにこの気持ちを解ってもらおうとは思わない。シーラボ所員のように解ってくれる人もいるから、自分の存在に意義が有ることを認識できるんよね。ま、好条件が揃わなくても9-10月と好シーズンに突入するので、景気よく行きましょう!(text/T.A.mu)