ぼくら多忙なサラリーマン。(続編)移動時間のほんの数分が勝負どころ、かもね。(エラそ〜に)


お盆進行やら夏休みとやらで最近ナニかと仕事の打ち合わせが多い。

「推長、打ち合わせイクで〜」
「御意!仰せの通りに」

で、今日も部長と二人揃ってクライアント様の事務所までひとっ走り。高松のほぼ真ん中にわが社はあるので、東西どっちに行っても数本の川を跨がなくてはどこにも行けない。こんな地の利が災いしてか、河川ウォッチングにことかかない部長だ。移動中、車内での事前ミーティングなぞ聞く耳持たず状態で、心なしか部長の川を見る目は熱く潤んでいた。

「こないだアソコに野太い鯉がおったんや。あれ、ルアーで釣れんかの?」
「ダメダメ、先方がお待ちですよ。遅れたら大変なんですから」
「まだ先方とのアポまで30分あるやん、ちょっとだけ…、う〜ん、先っぽだけ」
「も〜う、遅れても知らんですよ。じゃ10分だけです」

分刻みのスケジューリングの合間をビビリながらも、しっかりマイ・タックルをトランクに忍ばせてるオレって偉いよな。この日は台風の影響でフィールドは軽く荒れ気味、なんだろうけど、ど干潮なのであまり関係ない様子。やや濁りも入った状態のだった。さてと、どこにキャストしよっかな。などとウキウキ気分な矢先、

「ほらほら、きた〜っ!」

部長が吠えた。こちとらまだルアーもチョイスしてないというのに部長のワンダーにしっかりと乗っている。落ち込みの濁流手前にヤツらはいるようだ。よいしょ、よいしょ、よいしょ。

50弱のをランディング。ま、日中釣れるコトも稀なのでここぞとばかり携帯カメラでバシバシと撮影。部長には悪いと思いつつ、針をはずしているのを横目にヒット・ポイントめがけヨコからしれ〜つとルアーをキャスト。来ましたがな、着水と同時に。仁義もクソもあったもんじゃない。(自己反省) で、来ましたがな。部長よりもちょっとだけ大きいのが。50強のが。こうなるとちょっとヤな感じ。部長に釣れてきてもらったうえ、同じポイントをヨコからかっさらい、しかもその本人よりも大きいサイズがあがっちゃうと…。気まずいです、ほんと。もう笑うしかないです、こうなると。部長の次のヒットに期待を込めて応援します。心から…。その願いが天に届いたのか、
次の部長のヒットがコレ↓
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もう、辞表書くしかないでしょ。
ボクら哀しいサラリーマンですし。

ちょっと“うどん”の取材で忙しいので拙者の稚拙なコラムはまたの機会、とゆーコトで写真日記でごめんして。(Text/Suicho〜)