“ワクワク”のボートフィッシングにまさかの落とし穴!「高松ランカーシーバス ラボ」に、初の緊急事態発生。

ルアーフィッシングの持つ魅力の1つに、“お気軽さ”というものがある。確かに、エサ釣りとは違い事前の準備や事後の片付けなどの手間は大幅になくなるから、誰でも入門しやすいと私も感じる。でも、だからといってマナーや安全確認までもお気軽に考えてはいないだろうか? ここからは実際に本ラボに起こった非常事態を恥ずかしいけど敢えて記述し、願わくはこれが本ラボ所員始め、このサイトをご覧の皆様の活きた教訓になれば…と思います。

台風の影響で出船が危ぶまれていたこの日のボートフィッシング。もうすっかり常連さんとなっている(!?)推進本部長やボートデビューとなる東海地区備(せい吉くん)などは、居ても立ってもいられない不安感と期待感に包まれながら、前日に「出船O.K.」の返事が来たので前述2名と部長、姐さん(ひっさしぶりー☆)、T/A の5名は“シーラボ調査船(仮)”に乗り込んだ。

出船わずか数分、第一ポイントに到着。5人が一気に投げるとポイントは丸潰れなので、部長と東海が船首に陣取りキャスト。→ボイルしてたのにバイトせず、次のポイントへ。着いた先はお馴染み“シーバース”!!

この響きに本ラボ所員一同=メロメロですが、見るとボイル×2で(>_<)。ここはオールエリアがキャスティングポイントとなるため、一斉にキャストするとかかりまくり。さぁ、これから存分に楽しもうと所員全員が思った瞬間、その事故は起こった…。

“チクッ”(痛)

何と部長の振り上げたルアーのフックが、T/Aである私の後頭部を直撃。購入したばかりのルアーだったため、バーブレスにもしていなかったので“返し”までざっくり入ってしまったのだ。すぐ横では、東海が初シーバスをゲットしているのに、誰も目がいかない。すまない、東海…すまない、部長…。後悔の念に苛まれた私をよそに、船上は大パニック。抜けない・どうしようもないでアタフタしてると、キャプテンのF田さんがテキパキと二次災害が起こらないように処置&すぐに緊急病院に電話してくれた。凄く迅速な対応は、所員一同が“慣れとるな…”と感じさせられたほど。幸い、掛かりどころがよく、病院ですぐさま取り除いて化膿止めを塗ってもらって事なきを得た。すぐにマリーナに戻り、少しだけ続きをさせてもらい、総数で十数匹追加してこの日は終了。

この事故を、決して他人事だとは思わないでほしい。今までこういう事故を多く目の当たりにしてきたが、自分の身に起こったのは初めてだった。被害を受けた私よりも、受けさせた部長の心痛を考えると、私は自責の念に耐えない。そして誰より申し訳なく思うのが東海(せい吉くん)である。初シーバスを初ボートでと、今日のこの日を心待ちにしていた若きアングラーの記念すべき日を我々が台無しにしてしまった。

「キャスト前の後方確認」
バーブレスフック」

この極めて当たり前のマナー及び安全確認を私と部長が怠ったが為に起こった事故を、今後のみんなの釣りの戒めとなるように、ここに記憶します。(Text/T.A Okamura)