“シーバスは夜釣るモノ!”の定説を覆そうとする、ひでまろスーパーバイザー。さすがの進言、自信は無かったけど釣れちゃいました。

ここ最近暖かい日と寒い日が交互にあって釣行しづらかったんだけど、高松市周辺では未だ港湾部の常夜灯付近にシーバスの気配が薄いという事でスーパーバイザー(以下バイザー)と一緒に、朝方の島嶼部の流れに付くシーバスを狙ってみた。

早朝3:30a.m.に出発、途中でバイザーと合流して一路実績ポイントへ!到着後、焦る気持ちを抑えつつまずはじっくりとポイント観察する。沖合に島があり、当然島と岸との間は流れが強く・速くなっている。ライズやボイルは確認できないし、捕食音も無いけどなにかを感じた…居てそう…。とりあえず、実釣開始。まず、パイロットにメガバス110(シラス)をチョイスし、イージーに反応してくる奴はいないかと甘い考えで。→こん。
続けてセミトップをU字メソッドでタイトウォブリングしてみたが、らしき反応はない。一方、バイザーの方は頻繁にアタリがあるみたいで、「おるでぇ〜」とか「うわっ、抜けたっ」とか景気のいい声が聞こえ、私はどんどん苦境に追いやられる(T_T)。
懇々と続けるうちに辺りが明るくなりだして深いとこはどうかなと、クルクルをキャストしてみると、何かがこついてくる。クルクルimo-toにサイズダウンして正体が判明、メバルだ。“枯れ木も山の賑わい”(メバルさんごめんなさい)と数匹追加したところで完全に日が昇ってしまって、今回の調査は終了。


(3/28)
昨日の屈辱を晴らすべく、懲りない私は一路荘内半島へ。まだ暗い内から常夜灯周りをチェックするが、メバルを数匹あげたのみ。「やっぱりダメかなぁ」とあきらめ始めた朝マズメにそれは起きた!“バッシャーン”…ボイルだ!!足下を見ると2cmくらいのイワシかなんかの稚魚がベイトボールとなってちらほら確認できる。このベイトボールめがけてボイルしているようだ。ここで、ビデオ学習の成果を発揮すべくヨレヨレをスローリトリーブ。なんと1投目にバイト!40cmクラスだが無事に抜き上げランディング成功(>_<)。
余韻に浸る暇なく続けてキャストし2投目にもバイト、こちらはバラシ。3投目、少しボイルとは離れたところにキャストしてみたけどこちらもバイト。ヨレヨレ以外に釣れるルアーはないもんかと、メガバスのマーゲイSWをキャスト。不思議なもんで、パタッとアタリが遠のき、おまけにボイルも消えた。「終わったか」と思いつつ、クルクルをボトムから引き上げてくると“はい、おまけ”というかのように40cm弱のがきてくれた。


20年程前までは夜釣りが常識だったシーバスフィッシングだけど、ここ数年の各メーカーや関連ショップ、そして有名・無名問わず多くのアングラー達の熱心な研究でスタイルが変わってきている。そこにあるのは“釣りたい”という熱い思いのみで、そこにこそ男のロマンみたいなものを感じる私だが、欲しいモノを欲しいという素直な心が我々を動かしていることに間違いはない。このご時世に皆が忘れかけてしまっている大切なモノを、知らず知らずのうちに我々に教えてくれる“釣り”。たかが釣りと蔑まれようが、また行くのと嫌われようが、これだけ真剣に打ち込めるモノを持つ今の自分を実はすっごい好きなんだ。(TEXT/T.A Okamu〜)