ここで皆さんに質問です。ボラが跳ねる音は? じゃあシーバスの補食音は?


 幕末にペリーが来航し、日米和親条約を結んだと歴史で習ったような気がするが、たぶん当時の人は英語など聞いたことがなかったであろう。ジョン万次郎が使った英語の記録があって、「ドッグ(いぬ)」を「どう」、「キャット(ねこ)」を「きゃあ」と言うふうに記されているというのを何かで読んだことがある。また、英語圏の人にとって犬のほえる音は「ばうばう」だそうだし…。

 11月も後半にシーバス釣りを初めて、冬場しか経験のない私はシーバスの補食音などテンで聞いたことがない。ここ最近だんだん暖かくなって来るにつれ、魚の跳ねる音などを耳にするようになってきた。それはそれで魚の気配が感じられワクワクするいい季節(今回なんかはワイシャツ1枚で全然オッケーな日和!!)になったものだ。今回僕が聞いた音は、僕言葉で言うと(1)「ぽちゃん」とか「ぱしゃん」系、(2)「ざばっっ」「どっぶん」系であった。(1)の半濁音系(軽めの音)はボラで、(2)の濁音系(でかそう!!)はシーバスの音だと勝手な解釈をしてアツクなってしまう私。

 T.A.むぅ氏によるとシーバスの補食音は「ぱしゅっ」というするどい破裂音なのだそうだが、感覚的に僕に言わせれば音が軽い=ちっちぇーという印象を受ける。ひょっとしたら僕の言う「ざばっっ」と同義語なのかもしれないが、同じ場所で同じ音を聞かないとなかなか共通の認識は持てないし、今後僕はボラの音にひとりアツクなって投げまくる日々が続く危険性をはらんでいることに気が付いた。(明るかったら見えるけどね。)

 さて、息子が釣りキチになってしまって、毎週末どこぞに連れて行かなければならず、しかも結果を出さないといけないプレッシャーにさいなまれている今日この頃、T.A.むぅ氏より屋島西町でガシラが釣れる情報をいただいた。早速その週の日曜日にそこへ行ったとき、気が付いた。

仮説(1)
「ここって、沖と高松方面(春日川・詰田川・G地区・F地区)を繋ぐルートやん!!ベイトを追って回遊してくるヤツはたいがいここ通るんとちゃうん?」
仮説(2)
「堤防の具合がええ感じ。もっとも北(沖側)にあるベイトが溜まるポイントとちゃうんか?しかも行って来いでチャンスあるんとちゃうん?」

さて、息子が釣りキチになってしまって、毎週末どこぞに連れて行かなければならず、しかも結果を出さないといけないプレッシャーにさいなまれている今日この頃、郷東川でうようよおったボラに遊んでもらおうと行ったおり、あんなにいたボラが全然おらんようになっていた。かわりにちっちゃい小魚の小規模な群れがフグに追わえられていたのをみて気が付いた。

仮説(3)
「この時期ボラから何かの稚魚にベイトが変わって、ちっちゃめのルアーの方がマッチザベイトなんとちゃうんか?」

ということで自分の仮説に全然自信のない私は単独調査に出ることにした。なぜならT.A.むぅ氏からいままで教わった、見るからにいそうな雰囲気はないし、仮説を立てながらも釣れる気が全然していなかったから。そんなんに振り回したら悪いやん。

で、ラパラCD9(中古280円!!)でためした結果、釣れた。うれしさよりも「うっそー???」というのが正直な感想です。カメラももっとらんし、あわててT.A.むぅ氏にTEL。「ばちゃばちゃよーるで!」と言ったら5分で駆けつけてくれた(ニヤリ)。おかげてパチリ、しかも無事にリリース完了。よかったっす。むぅありがとう。
駆けつけてくれたT.A.むぅ氏の現場でのご教授によると、

結論(1)このシーバスは回遊性ではなく居つき系である。
結論(2)沖から来るシーバスは女木島の方から来るのでここは関係ない。
結論(3)僕がアツクなっていた音のほとんどがポラである
    (そうじゃない音も確かに聞いたけど彼が来てからは聞こえず)。
結論(4)めちゃめちゃラッキー
結論(5)やっぱりボラパターン。(あまくみれないぜ!)

と言うことでまだまだなんです。でも、ひそかに月1本はあげることをノルマにしていたので、今月も無事達成できてほっとしています。(TEXT/Bucho〜)