ルアーシーバスは一人で始めない方がいいんじゃないかと…

釣りって言うのは病気だと思う。病気のうちはまだ直る。直らないヤツは「キチ」になる。僕の場合は小学校の時、釣りキチ三平に出会い発病したのが始まり。投げ釣り、団子釣り、浮き釣り、ミャク釣り。まだ見ぬ美味しそうな魚に想いをはせ、時々発病しては直る、そんな年月を繰り返してきた。

今回の発病はとある11月、美味しい魚を手軽に釣って食べたいという安易な考えで声をかけた、テクニカルアドバイザー(釣りキチ!!)のせいだ。今までどうしても釣れる気がしなかったルアーでのシーバス釣りを、いとも簡単にやって見せてくれ、しかも何本もあげるヤツ。横で全然つれない日が続けば、悔しいし、いろいろ自分なりに考えるし、大人げないのだけど、ムキになる。ムキになった分だけ病気の進行は重度になるのだ。いろんなルアーを買った(いっぱいなくした)。いろいろ道具を買った(お手軽からどんどんはなれていく。ちなみに推進本部長はもっといっぱい買った)。

そんなこんなでかなり充実していた3ヶ月をかけて、初めて1本あげるに至ったのだ。釣った魚に愛情を持ってしまったのは初めてだ。(食べたくて始めたのに、リリースしちゃった。)そして、あの手応えは何とも言えないのです。また行きたくなるのです。でも、ひとりで行くより釣れるまでともに悩んだ推進本部長(いっぱいおもろいことしてくれる)と、そして、お膳立てからなにから何までお世話してくれる、テクニカルアドバイザーといきたいのです。たまにこっそりひとりで行くけど、もし釣れたとき見てくれる人がいないと、寂しいものです。釣れなかったらもっと寂しいし。今まで経験していない、こんな釣りへのアプローチの仕方。今度は「キチ」になっちゃうかもなー。(TEXT/Bucho-)